理智院について
縁 起
真言宗御室派宝珠山光明寺理智院は天平五(七三三)年、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開山。開山時の本尊は行基御作の聖観世音菩薩(現・脇仏)。後に弘法大師・空海が刻まれた追風不動明王を本尊に迎え、海上・交通安全の護仏として今日に至る。現本堂は秀吉に仕え、初代和歌山城代を隠居し法印(当時住職)となった桑山重晴が慶長十(一六〇五)年に中興再建された。近年では博物学者・南方熊楠が研究の場としてしばらく身を置いた。年間を通し様々な華がたえず伽藍説法の境内が広がる。
合祀納骨墓 三昧堂
お墓…どうしようか?
お墓の不安や疑問をもっていませんか。今から立てても、今あるお墓も、自分の後は見る人がいない。子供達も遠方で任せられない等々、時代とともにお墓における問題も多種多様です。そんな方々の為のお墓が「合祀納骨墓 三昧堂(さんまいどう)」です。大阪阪南市、和歌山市にもほど近い大阪最南端の岬町にある真言宗理智院。大自然豊かな聖地。その境内に安心して「ねむる」場所が三昧堂です。宗旨宗派を問わず納骨いただけます。生前申込も可能です。詳しくはお電話でお尋ねください。
境内案内
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本尊追風不動明王
延暦23(804)年、弘法大師・空海が留年僧として修業された唐(中国)からの帰朝海路でみまわれた暴風雨の鎮静祈願の際、感得し刻まれた明王を本尊に迎える。胎内に壱尺壱寸の明王を籠る。
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太閤秀吉肉付像
豊臣秀吉が文禄の役(一五九二年)で朝鮮出兵に際し大阪堺から九州名護屋への出陣海路途中嵐に遭い谷川港に避難したおり当時佳忍和尚の祈祷により、その後渡航成就したことから、木像に自らの「ひげ」を植え奉納された。他に秀頼八歳時の書「豊国大明神」や秀吉の家臣・僧侶利新左衛門作「狛犬」等を所蔵する。
現在は保存修復のため、奈良国立博物館文化財保存修理所において修復作業中です。令和8年修復完了予定。 -
合祀納骨墓 三昧堂
迷い苦しみのない歓喜に溢れた浄土を意味する三昧。現世の修行を終えた時、安心して帰る仏の古里こそこの御堂。
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四国八十八ヶ所お砂踏み霊場
石畳下に各札所の本堂・大師堂で頂いた「お砂」を奉納。札所巡礼と同じ功徳が頂ける。
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一言一願地蔵菩薩
古より谷川を見守る地蔵尊。一言を願う心に大きな功徳。
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十三仏像
今生の娑婆世界から次の世、密厳国土へ。成仏までに手を差し伸べ、導いてくださる13の仏様。
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六 地 蔵
墓地の入口に静かに鎮座する六地蔵。輪廻の六道どの苦世界からも救い出してくださる仏様。
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墓 地
天気の良い日は遠くは淡路を望むことができます。
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賓頭盧尊者
お釈迦様の直弟子。意志が固く、智恵の仏様です。ケガや痛みを取り除いてくれるといわれます。令和元年、台風被害の療養を終え帰寺されました。
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手水場
山からの湧き水で手と口を清めて、ご参拝下さい。
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参 道
春は桜、秋は紅葉。四季折々の美しさを感じていただけます。
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苔
粘菌学者・南方熊楠がイギリス留学から帰国後すぐにしばらく身を置かれた当院。苔寺と称されるほど境内一面にのる様々な苔。
行事案内
現世利益の御祈祷・先祖代々の御供養
弘法大師は我々が現世において成仏するすべを説かれました。しかしながらこの世には煩悩等数多の弊害があり心を迷わせます。
迷いを取り除くヒントを授かる現世利益の御祈祷、その準備をするための穏やかな心を育てる先祖の御供養。
当院にも宗祖弘法大師の御誓願を成就せんが為に年間の行事を厳修いたしております
皆さま是非お詣り下さい
年中行事
1月1日 | 終日 | 修正会 |
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2月3日 | 13時 | 節分星供 |
4月8日 | 11時 | 仏生会 |
4月18日 | 11時 | 厄除 大般若会 |
8月9日 | 13時 | 孟蘭盆施餓鬼会 |
8月24日 | 10時 | 地蔵盆 |
11月 (第1土曜日) |
16時 | 十夜会 |
12月31日 | 23時 | 年越開運護摩供 |
月例行事
第1月曜日 | 10時 14時 |
写経・写仏会 |
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21日 | 13時 | 弘法大師 御影供 |
28日 | 6時 | 不動明王 護摩供 |
※詳しくは当院までお問い合わせ下さい